- Cherry
- 夕暮れの フライングめく
夏灯 - チェリー
- 市川染五郎
- 俳句が趣味の男子高校生。17歳。人と会話することは苦手であるが、俳句で気持ちを詠むのは得意で、短文型SN S「キュリオシティ」に自作の句を投稿し続けている。緊張すると赤面して、うまく声が出せなくなるのがコンプレックス。近所のショッピングモール内にあるデイサービス「陽だまり」でバイトをしている。
CAST COMMENT
- 市川染五郎
チェリー 役
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歌舞伎以外の仕事も声の演技もはじめてだったので、緊張や不安がありましたが、一方でアニメの制作を体感できるということで、楽しみな気持ちもありました。父(松本幸四郎)からも、「映像の仕事は勉強になるから」と言われていましたし、そういう意味では、プラスの感情とマイナスの感情、どちらも抱えながら収録に臨んだように思います。収録の現場では、「やっとチェリーの声を見つけた」と、熱意ある手紙と共にオファーをくださったイシグロキョウヘイ監督から丁寧に教えていただき、その気持ちに応えるべく挑戦しました。
チェリーはコミュニケーションが苦手で、人見知りな性格です。だけど、俳句について話すときは声のトーンもテンションも高くなる。僕も、歌舞伎について話すときは同じようにテンションが上がるので、そういう彼と重なり合う部分をアフレコでは活かそうと意識しました。また、三谷幸喜さんの新作歌舞伎『風雲児たち』で17歳の役を演じた経験も、今回の仕事に反映できたかなと思います。
この作品は、主人公と同じ若い世代から大人の人まで楽しめる作品だと思います。観終わった方が、サイダーのように爽やかな気持ちになれば嬉しいです。 - 2005年3月東京生まれ。 2007年6月『侠客春雨傘』高麗屋齋吉役で本名の藤間齋として初お目見得。 2009年6月歌舞伎座『門出祝寿連獅子』童のちに孫獅子の精役で四代目松本金太郎を名乗り初舞台を踏む。 2018年1月歌舞伎座『勧進帳』源義経役他で八代目市川染五郎を襲名。 近年の出演作は、『仮名手本忠臣蔵 七段目』大星力弥、『連獅子』狂言師左近後に仔獅子の精、『龍虎』虎、『大石最後の一日』綱利長男内記利章、『東海道中膝栗毛』伊月梵太郎、三谷歌舞伎『月光露針路日本』磯吉など。 婦人画報に『八代目市川染五郎のしばい絵日記』を連載中。 父に十代目松本幸四郎、祖父は二代目松本白鸚。